南部エリア踏破コース(浜街道)
南部踏破コース(浜街道)は熊野市から七里御浜沿いに熊野速玉大社をめざす比較的アップダウンの少ないコースです。
花の窟を分岐点に山岳地帯を越えて、熊野本宮大社をめざす本宮道とは対照的に、越えなければならない峠はありません。 約22km続く、砂礫海岸としては日本一の長さを誇る七里御浜の海の美しさを感じながら歩き続け、さらに熊野川を越えると、いよいよ熊野古道伊勢路の終点、熊野速玉大社です。
西国三十三か所巡礼第一札所の青岸渡寺をめざす巡礼者は、ここからさらに那智山をめざしました。
このモデルコースの概要
- 所要日数
- 4日
- 歩行距離
- 43.4km
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ポイント間の距離と高低差


七里御浜の堤防上を歩く浜街道コース
花の窟→道の駅パーク七里御浜
- 難易度
- 2.0
- 歩行距離
- 10.3km
- 所要時間
- 3.5~4時間
- 積算上昇高度
- 65m
- 積算下降高度
- 70m
花の窟(はなのいわや)をスタートし、立石の道標を過ぎて、熊野灘を臨みながら、七里御浜の堤防を南下します。有馬一里塚に立ち寄り、一度国道42号に出て、志原川(しはらがわ)を渡ります。
神志山(こうしやま)の巡礼供養碑から再び七里御浜の松林を進み、水神塔(すいじんとう)を過ぎて、市木川(いちぎがわ)を渡ります。御浜町役場前から未舗装路の海岸ルートを歩くと最後は黒潮橋を渡って、道の駅パーク七里御浜です。
見どころスポット
周辺の宿泊施設

熊野大橋を渡り、待ちに待った熊野速玉大社へ
道の駅パーク七里御浜→熊野速玉大社
- 難易度
- 2.0
- 歩行距離
- 11.4km
- 所要時間
- 3.5~4時間
- 積算上昇高度
- 110m
- 積算下降高度
- 125m
道の駅パーク七里御浜から旧道を歩いて阿田和橋を渡り、国道42号に合流します。ここで熊野速玉大社まで残り10kmです。道の駅紀宝町ウミガメ公園に立ち寄り、馬場地踏切(ばばじふみきり)から緩やかな登りになります。
横手延命地蔵、粥森様(かいもりさま)を過ぎると、熊野川です。熊野大橋を渡ると、待ちに待った熊野速玉大社です。時間に余裕があれば、神倉神社や新宮城跡までの散策も良いでしょう。
見どころスポット
周辺の宿泊施設

王子ヶ浜を経て、補陀洛山寺を目指す
熊野速玉大社→補陀洛山寺
- 難易度
- 2.5
- 歩行距離
- 15.3km
- 所要時間
- 5~6時間
- 積算上昇高度
- 235m
- 積算下降高度
- 260m
熊野速玉大社から阿須賀神社(あすかじんじゃ)を目指します。細い路地を抜けて浜王子、王子ヶ浜を経て、高野坂へと歩みを進めます。三輪崎、佐野、宇久井を通り、小狗子峠(こくじとうげ)、大狗子峠(おおくじとうげ)を越えて、浜の宮王子、そして補陀洛山寺(ふだらくさんじ)です。
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大門坂の石畳を登り、名爆那智の大瀧を臨む
補陀洛山寺→熊野那智大社
- 難易度
- 2.0
- 歩行距離
- 6.4km
- 所要時間
- 2.5~3時間
- 積算上昇高度
- 390m
- 積算下降高度
- 50m
補陀洛山寺から県道43号に沿って進み、牧野々(まきのの)バス停付近から山道に入ります。ふだらく霊園を通過し、市野々王子(いちののおうじ)を過ぎると大門坂です。急坂の石畳道、表参道の石段を登ると熊野那智大社と那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)はもう目の前です。
最後は三重塔、那智大滝(なちのおおたき)を目指して下りましょう。帰りは紀伊勝浦駅行きの路線バスに乗って、那智山を下ります。
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